2017年11月20日
あなたの愛犬も見ているかも?犬の睡眠と夢について
そもそも犬はどれくらい寝るの?
犬の睡眠時間は人間と比べ非常に長いです。通常12時間~14時間、大型犬では16時間になることもあります。これだけを聞くと寝てばっかりだなと思ってしまうかもしれませんが、活発に動く犬にとって睡眠はとても重要なものです。人間でもそうであるように、睡眠不足は精神的にも体調的にも不安定な状態になります。加えて、犬は一般的に睡眠の8割程度もレム睡眠をするそうです。これは、2割しか深く眠るノンレム睡眠をすることができないということです。そう考えると、寝ている犬が愛らしくパタパタと尻尾を振っていても、そっとしておいてあげる方が良さそうです。
犬も夢を見る?
そもそも、犬が夢を見るのかといわれたときあなたはどのように思いますか?「人間と同じように好きなものがたくさん出てくる楽しい夢や何かに追いかけられる怖い夢といった様々な夢を見ているのではないか」と考える人もいれば、「本当に犬が夢を見ているなんて信じられない」と疑問を抱く人もいるかもしれません。
実は、海外の研究機関によると、人間以外でも複雑な夢を見ている可能性は非常に高いということが報告されています。
飼い主のみなさんの中には、眠っているのに急に吠えたり、突然足をバタバタと動かし始めたり、尻尾を振るといった光景を見たりした、という方も多くいると思います。そんな光景を見ると、たしかに犬も人間と同じように睡眠中に夢を見ているのではないかと思えてきます。
犬が夢を見る仕組み
夢の話となると、必ずといっていいほどレム睡眠とノンレム睡眠の話が出てきます。ここで、一度レム睡眠とノンレム睡眠について触れておきたいと思います。人間は、睡眠中に深い眠りと浅い眠りとを繰り返していますが、深い眠りをノンレム睡眠、浅い眠りをレム睡眠と呼びます。そして浅い眠りであるレム睡眠の間に夢を見ます。このレム睡眠、ノンレム睡眠の繰り返しは犬にも見られ、この睡眠のメカニズムが夢を見るということに関与しているそうです。
では、犬などの動物が夢を見ているとすると一体どのような夢を見ているのでしょうか?
これはラットでの話ですが、ラットを迷路に入れたときに、走り回ったり、立ち止まったりしている際に見られる脳波が、睡眠中に見られる脳波と非常に似通っていました。この脳波はまるで、現実に通っている迷路の位置が分かるほどのものであったと研究者たちは報告しています。行われた研究の結果より、動物たちは眠っている間に、起きている間の出来事を思い出しているのではないか、ということが推測されました。人間も寝ている間に、記憶の整理をしているといわれていますが、これと似たようなことが彼らの中でも起こっているのです。
まとめ
かわいい寝顔をして寝ている愛犬を見ると、ついつい写真におさめたくなりますよね。しかし、夢をみる=眠りが浅い=起きやすいということだけは覚えておいてください。犬は人間と違って、睡眠のうち8割が浅い眠りです。寝ているほとんどが、ぐっすりは眠っておらず、少しの刺激でも起きてしまいます。もちろんカメラのシャッター音でも…大切な愛犬の睡眠時間を守るためにも、手足をピクピク動かして気持ちよさそうに寝ていたら、夢の中で公園で走りまわってるのかな?などと想像してそっと見守ってあげましょう。