2024年7月31日
【犬種図鑑】繊細な性格のイタリアングレーハウンドを解説!正しい飼い方とは?
目次
ルネサンス絵画にも登場 イタリアングレーハウンドの歴史
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イタリアングレーハウンドの起源はローマ時代にまで遡ります。当時から貴婦人たちの間で愛されていました。
紀元前5世紀初期、小型のグレーハウンドがギリシャを経由し、イタリアにやってきたと言われます。ルネサンス期の宮廷でも可愛がられ、巨匠たちの描いた絵画の中にも登場するほどです。
その後、イギリスにも渡ったイタリアングレーハウンドは、チャールズ1世やヴィクトリア女王などにもペットとして可愛がられました。
やがて貿易国を通じ世界各国に輸出されるようになりましたが、1880年代に入ると、過度な改良が行われたことで貧弱な体質になってしまうこともありました。
こうしたなか、1890年代には健康な犬種に戻すために再改良が行われ、健全な姿を取り戻したことで人気が再燃。日本では江戸時代に輸入されたと言われ、高貴な身分の人々の間で愛されていました。現在も世界各国にイタリアングレーハウンドの愛好家がいます。
イタリアングレーハウンドの特徴
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<特徴>
- 大きさ:小型犬
- 標準体高:32cm~38cm
- 平均体重:5kg
- 被毛:短毛
- 被毛の色:ブラック、グレーなど
- かかりやすい病気:CDA脱毛症、骨折
外見
小さな頭部、しなやかな体にすらりとした足、その優美な姿は古くから多くの人を魅了してきました。
原産国イタリアでは「ピッコロ・レヴリエロ・イタリアーノ」と呼ばれています。小さいという意味のイタリア語「ピッコロ」が名前に含まれているように小型犬ですが、ウサギなどの小動物を狩るための視覚狩猟犬(サイトハウンド)の血を引いています。
体高は32cm~38cm程度で、体重は5kg以内が標準です。
被毛
被毛は非常に短く1cm程度で、シルクのような滑らかな手触りです。
体毛の色のバリエーションは豊富で、ブラック、グレー、ブルー、クリーム、ホワイト、フォーン、レッドなどの色があります。
かかりやすい病気
かかりやすい病気には、CDA脱毛症(カラー・ダイリューション・アロペシア)という病気があるほか、骨が細いことから骨折も起きやすいため特に注意が必要です。
イタリアングレーハウンドはどんな性格の持ち主?
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繊細な心の持ち主
賢く温厚な性格ですが、繊細で感受性が強いといえます。愛情深いため、家族と強い絆を育むことができるでしょう。
また、他の犬や小さな動物などとも仲良くできますが、人見知りで臆病な一面もあります。家族以外の人間や他の犬に対しても攻撃的な態度を取ることはまずありませんが、距離を置いたり、その場から立ち去ったりすることで自分の身を守ります。
穏やかで従順な性格であることから、しつけに苦労することはあまりないでしょう。
繊細ゆえにストレスを溜め込みがち…
また、辛抱強いことからストレスをためこんでしまう場合があります。環境の変化に体調を崩すことも。毎日の言葉遣いに気を配ってあげると良いかもしれません。
そのほか、もともとハウンド犬ということもあり、動くものを見たときなど、本能的に突然追いかけようとすることがあります。合図や声かけなどで日頃から落ち着けるように教えておくのがおすすめです。
イタリアングレーハウンドの飼育方法
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<飼育方法>
- 散歩頻度:1日2回
- 食事の回数:1日2回
- ブラッシング:週に1回
飼育環境
寒さに弱いのが最大の弱点です。冬のお散歩には服を着せてあげましょう。特に気候の厳しい季節には散歩を控え、室内で過ごさせてあげることも必要です。
散歩頻度
基本的には空調管理のできる室内で飼育しますが、毎日の運動を必要とする犬種ですので、朝晩の1日2回は散歩に連れていくのが理想的です。
餌の頻度
餌の頻度は年齢によって異なりますが、成犬になってからは1日2回程度が目安です。老犬になってからは回数を増やし消化器官への負担を減らすことも必要です。
太ってしまうと、関節に負担がかかることにより、細い骨が折れやすくなってしまうことも。餌の与え過ぎには気をつけましょう。
ブラッシング回数
体毛が短いためお手入れはしやすいのですが、スキンシップや毛のつやを保持するためにも、週に1回程度はブラッシングをしてあげるのが良いでしょう。臭いも少ないので、清潔に飼うことのできる犬種です。
イタリアングレーハウンドをこれから飼う人へ
気品のあふれる凛とした顔立ちのイタリアングレーハウンド。頭が小さく首輪が抜けやすいため、サイズをきちんと測ってぴったりの首輪を用意してあげると良いでしょう。
賢く、家族に対しては献身的で、そして遊ぶのも大好きな犬です。しっかりと向き合い深い関係を築くことで、かけがえのない大切なパートナーとなることでしょう。