犬種図鑑
2019年7月20日

アメリカンスタッフォードシャーテリアの特徴


画像:instagram meinlistenhundさん

外見

これぞ屈強といわんばかりたくましい体格がアメリカンスタッフォードシャーテリアの最たる特徴です。体高は雄で46~48cmほどで、長い脚と垂れた耳を持ちます。またアゴも他の犬種と比べて発達している傾向にあります。

被毛

毛は短く体中にビッシリと生えそろっており、色は「タン・アンド・ホワイト」「ブルー」「ブラック」「ブラック&ホワイト」など豊富な種類があります。

かかりやすい病気

アメリカンスタッフォードシャーテリアはとても活発で健康的な犬種ですが、かかりやすいとされる病気がいくつか存在します。たとえば腫瘍です。良性悪性問わず先天的にできやすいといわれており、飼い主は常日頃から意識しておく必要があります。他にも白内障緑内障といった眼病、皮膚炎、先天性の心臓病などは発病しやすい傾向にあると考えられています。

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アメリカンスタッフォードシャーテリアの歴史

アメリカンスタッフォードシャーテリアは、アメリカを原産地とする犬種です。1870年代にイギリスからの移民が持ちこんだスタッフォードシャーブルテリアに、アメリカン・ブルドッグやマスティフ種といった犬種を交配して作りだされました。

アメリカ人は体が大きくて力強い犬を好むといいます。彼らが生み出したアメリカンスタッフォードシャーテリアもガッシリした体格をしており、19世紀頃は闘犬として高い人気をほこりました。粘り強い気性からじつに闘犬向きだった本種は、犬だけでなくグリズリーのような大きい動物とも闘ったといわれています。

のちに闘犬が禁止されてからは、ペットとしての需要が高まりました。闘犬としての荒々しい気性は長年の改良によって随分おとなしくなり、アメリカだけでなく日本でもペットとして人気を集めています。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの性格や気質


画像:instagram koda_blueamstaffさん

忠実で勇敢な性格

現在では温厚で落ち着いた性格になるよう交配が進んだ本種ですが、その性格や気質からかつて闘犬だった名残が伺えます。

しっかりと信頼関係を築き上げた飼い主にはとても忠実で、指示を守るためならば何事でもジッと我慢できる忍耐強さをもっています。また、注意力と勇敢な心もそなえており、家族に危機が迫っていると察すれば勇敢な行動を起こすこともありえます。

しつけが大事?! 愛らしい一面も

いっぽうで慣れない相手にはふとしたことで攻撃的になってしまう場合があります。小さい子どもや子犬が相手だとトラブルにつながってしまう可能性も考えられますので、注意を欠かさないよう気をつけましょう。

このように闘犬だった頃の本能が見え隠れするアメリカンスタッフォードシャーテリア。しかし家族と認めた相手とは積極的なふれあいを望む、とても愛らしい一面も持っています。愛情をもって丁寧に接してあげれば、献身的な忠犬として飼い主に応えてくれることでしょう。

アメリカンスタッフォードシャーテリアの飼育方法


画像:instagram amstaffzさん

アメリカンスタッフォードシャーテリアは本来とても独立心が強い犬種です。丹念にしつけてあげないとワガママな性格になってしまいますので、正しい飼育方法を知っておくことが大切です。

飼育環境

まず飼育環境は、普段からスキンシップできるよう屋内での飼育をオススメします。在宅時は家族の一員として思いっきりかまってあげると喜ぶでしょう。ただし、あまり興奮させると噛みつかれるかもしれないので注意が必要です。

散歩回数

次に大切なのが運動量の確保です。とても体力がある犬種のため、毎日充実した運動をおこなわせることでストレスを発散させてあげましょう。散歩ならば1日に2回合計1時間以上たっぷりとおこなわせます。たまに広い公園などでのびのび遊ばせられると、より理想的です。

食事回数

エサは高タンパク低脂質なフードが好ましいでしょう。子犬ならば日に3~4回、成犬ならば2回に分けて与えます。

グルーミング

グルーミング(毛繕い)には専用のブラシを使い、週1回か2回の頻度でおこないます。月に1度はシャンプーもしてあげましょう。