2020年4月26日
【犬種図鑑】ティーカッププードルの魅力と飼い方をご紹介!
目次
ティーカッププードルってどんな犬?
小さな体にクリクリの目、もこもこの毛に包まれた姿は、まるでぬいぐるみのようです。名前の通り、ティーカップに入るくらいのサイズ感で、小さければ小さいほど価値が高いとされています。
超小型犬は広い飼育スペースを必要としないので、マンションなどの密集した住宅環境の日本でも飼いやすく、輸入されてから一気に飼育数を伸ばしました。
甘えん坊で天真爛漫な性格なので、飼い主の最高の癒しとなるでしょう。
しかし、超小型犬は警戒心が強く体も弱いので、飼育には細心の注意が必要です。
正式な犬種と認められていない? ティーカッププードルの歴史
ティーカッププードルのルーツであるプードルは、フランス原産の犬種です。この頃のプードルは現在のスタンダードサイズで、猟犬として活躍していました。
小型化を進められた正確な時期は分かっていませんが、17世紀には小型化されたトイプードルがフランスの上流階級の間でブームとなっています。その後、イギリスの上流階級の間でも愛玩犬として人気を博し、 どんどんと小型化が進められていきます。
そして10数年前に、トイプードルよりもさらに小さいティーカッププードルがアメリカで作出され、小型犬ブームの日本でも飼育数が爆発的に伸びています。しかし、サイズを安定して作出するのが難しいことや遺伝性の疾患が多いことから、今はまだトイプードルの中の規定外のサイズとしての扱いとなっています。
ティーカッププードルの特徴は?
被毛について
ティーカッププードルの特徴は、独特のカールをしている毛にあります。
毛色は、レッド、アプリコット、ブラウン、ブラック、ホワイト、シルバー、クリームなど多種多様。
毛量はありますが、シングルコートなので、意外と抜け毛は少ないです。
外見
正式な犬種と認められていないため、明確な決まりはないですが、一般的な標準サイズは、体重は2kg未満、体高は23cm未満で、超小型犬に分類されます。
トイプードルの中でも、いわゆる未熟児として生まれたサイズなので、成長とともに体が大きくなり“成犬になってみると3kgを超えた”というケースも珍しくありません。
かかりやすい病気
ティーカッププードルは骨が細く筋肉も弱いので、ちょっとした段差でつまずき骨折することもあります。
また、超小型犬はクッシング症候群という副腎の病気にかかりやすいので、疲れやすくなった、太りやすくなったなどの症状が出た場合は、早めに動物病院で検査をしましょう。
体が小さく体力もないので、1度ケガや病気をすると、回復するまでに時間がかかってしまいます。そのため、予防をしっかりとすることが最も重要です。
ティーカッププードルはどんな性格?
ティーカッププードルは、とても人懐っこく甘えん坊です。猟犬として活躍した頃のプードルの気質も残していて、好奇心が旺盛で、意外と大胆不敵な一面もあります。
トイプードルは警察犬として採用されるほどの知能があり、しつけの飲み込みが早いのでとても飼いやすい犬種です。
ですが、体の小さい犬種は警戒心が強く、ティーカッププードルも例外ではありません。
この警戒心は、不安や恐怖から強くなることが多いので、幼い頃から多くの人や犬と交流を持ち社会性を身につけることで、警戒心を和らげることができるでしょう。
ティーカッププードルの飼育方法は?
散歩頻度
超小型犬のティーカッププードルは体力があまりないので、長い散歩時間は必要ありません。
1日2回、各20分程度を目安にしてください。室内でも激しく運動させるのではなく、知育玩具などを使い、頭を使う遊びをさせるのがおすすめです。
食事について
フードの回数は、生後3~6ヶ月は1日に3~4回、7ヶ月以降は1日に2回にしましょう。
小食な場合は、1回に与える量を減らし、回数を増やして様子を見てくださいね。
グルーミングについて
独特なカールがかかった毛は毛玉ができやすいので、週に2度はグルーミングをしてあげましょう。
シャンプーは3週間に1回が目安です。それ以上シャンプーをすると逆に皮膚に良くないので、汚れた場合は、濡れたタオルで拭いてグルーミングをすればOKです。
飼育環境
飼育は、室内飼いが基本。転倒や誤飲を防ぐために、ティーカッププードルから目を離すときはケージの中に入れておく方が安心です。
これからティーカッププードルを飼う方へ
手のひらに乗るほど小さいティーカッププードルは、ぬいぐるみのような可愛さがあります。
ですが「病気を多く持っていた」、「成犬になったらティーカッププードルの基準を上回った」というケースは多いです。
このようなトラブルを避けるためには、無理な繁殖をさせていない優良なブリーダーから購入することや、骨格が判断しやすい4~6ヶ月以降の仔犬を迎えるなどの対策をしましょう。
きちんとしつけをすれば無駄吠えなどもなく、とても飼いやすい犬種です。ただ体の小ささからケガや病気はつきものなので、信用できる動物病院を見つけ、早期発見や早期治療に努めましょう。