犬種図鑑
2019年9月2日
日本のペットショップでは見かけることの少ないブリュッセルグリフォン。飼育の難しさは高くないので、しつけ次第ではすぐにでも家族の一員になることでしょう。今回は、そんなブリュッセルグリフォンの飼い方や性格、歴史をご紹介します。

ブリュッセルグリフォンってどんな犬?


画像:instagram bartdanzigさん

愛嬌たっぷりのくしゃっとした顔。犬種名を聞いたことがなくても、その顔を見れば「どこかで見たことがある気がする…」と思う方も多いと思います。

それもそのはず、実はこのブリュッセルグリフォンは映画やCMなどのメディアに出演することがとても多い犬種なんです。

映画の主役に起用されたこともありますし、誰もが知る名作、スターウォーズのチューバッカのモデルとなったのもブリュッセルグリフォンといわれています。

海外では爆発的人気を誇る犬種なのですが、日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんね。今回はその魅力を徹底的にご紹介したいと思います!

ブリュッセルグリフォンの歴史


画像:instagram bartdanzigさん

ブリュッセルグリフォンの歴史は古く、15世紀には既に絵画の中に登場していました。

それ以前の成り立ちに関して詳しいことは分かっていませんが、アーフェンピンシャーなどが起源ではといわれています。

元はネズミ捕りとしての役割を与えられていましたが、見た目の愛らしさからベルギー王妃を始めとした貴族や上流階級にも気に入られ、広く飼育されていたという歴史を持っています。

1800年頃になるとバグなどの短頭種と交配され、ショードッグとしても愛されるようになりました。

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ブリュッセルグリフォンの特徴や、飼うにあたって気をつけたいことは?


画像:instagram bartdanzigさん

<特徴>

  • 大きさ:超小型犬
  • 標準体高:20cm程度
  • 平均体重:3~5kg程度
  • 被毛:シングルコート
  • 被毛の色:ジンジャー
  • かかりやすい病気:熱中症、呼吸器系の疾患

外見

超小型犬なので、体高は20cm程度。体重も3~5kg程度です。

被毛

毛色はジンジャー。少し赤毛に近いようなブラウンが特徴です。また毛質は硬め。名前にもなっている「グリフォン」は針金を意味しますが、これはこの毛質から来ています。

抜け毛の少ないシングルコートで、長さも中長毛なのでお手入れはしやすいですね。

かかりやすい病気

遺伝性の病気は少ないといわれていますが、短頭種ならではの疾患には注意が必要です。

代表的なところでいくとまず熱中症。夏は苦手な犬種ですので日中の散歩は避け、外出時はエアコンを切らずに出かける等、注意が必要です。

あとは呼吸器系。軟口蓋過長症や気道狭窄は日ごろから気をつけて見てあげてください。いびきのような呼吸音や鳴き声がしたら危険サイン。早めの受診を心がけましょう。

ブリュッセルグリフォンの性格や気質


画像:instagram bartdanzigさん

ベルギー王妃マリー=アンリエットをも魅了したのが、その抜群の愛嬌とおちゃめな性格。

飼い主の言うことをきちんと聞き、しつけは比較的しやすい犬種ではあるのですが、飼い主を困らせるような悪戯をしかけて楽しむといった、可愛いんですがちょっと困った一面も。

また社交的で明るい性格を持ち合わせていますので、たくさん遊んでくれる人がとにかく大好き。積極的にコミュニケーションを取ることで、短期間でも一気に仲良くなることができますよ。

ただ小型犬らしい一面として、初対面の知らない人には警戒心が強めに出ます。元気がゆえに攻撃的な面もありますので、まずは飼い主が間に入り少しずつ慣れさせていくとよいでしょう。

ブリュッセルグリフォンの飼育方法


画像:instagram bartdanzigさん

<飼育方法>

  • 散歩頻度:1日1回
  • 食事の回数:1日1~2回
  • ブラッシング:週に2~3回程度
  • 飼育環境:室内飼育

散歩回数

散歩は1日1回できれば十分ですが、極端に暑い、寒い日などは無理して連れて行かなくて大丈夫です。その場合は、比較的運動量の多い引っ張りっこやボール遊びなどでコミュニケーションを取ってあげてください。

餌の頻度

餌は1日1~2回、ライフスタイルや年齢、体型に合わせて調節をしてください。

ブラッシング

シングルコートなので、抜け毛はほぼありません。

ただ毛が細くて絡まりやすいので、定期的なブラッシングは行うようにしてください。

週に2~3回程度のブラッシングをきちんとしていればトリミングは特に必要ありませんが、部分的に長い毛(顔周りなど)もありますので、気になるようでしたらカットしてあげてくださいね。

飼育環境

気温の変化にはあまり強くないので、室内飼いがおすすめです。特に夏場は気をつけてあげてください。

これからブリュッセルグリフォンを飼う方へ


画像:instagram bartdanzigさん

今回はブリュッセルグリフォンの魅力をご紹介しました。いかがでしたでしょうか?

日本ではまだまだ飼っている人が少ないためペットショップで扱っていることも少なく、その希少性ゆえに現時点ではブリーダーを通して購入することになるかと思います。

出会いまでが少し大変かもしれませんが、一度家族として迎えてしまうと「もうブリュッセルグリフォンしか飼えない!」と、その愛らしさにすっかり魅了される飼い主さんが後を絶たない、そんな魅力を持った犬種でもあるんです。

迎えた際には是非たくさんスキンシップを取って、たくさんの遊びを教えてあげてくださいね。