ミニチュアプードルってどんな犬？

ふわふわした被毛とくりくりと丸い瞳がかわいらしいミニチュアプードル。フランスの国犬として長年愛されてきた小型犬です。

日本でも人気のトイプードルはミニチュアプードルをさらに小型化した品種であり、全4種のサイズに分かれるプードル種はそれぞれまったく同じ見た目をしています。

フランスに輸入後小型化されたミニチュアプードルは、当時の王侯貴族たちの間で瞬く間に流行しました。

現代においてもなおミニチュアプードルの人気は衰えることなく、世界中の人々に愛されています。

ミニチュアプードルの歴史

16世紀以前にフランスに輸入されたプードル種は元々大型犬で、ミニチュアとは程遠いサイズでした。

それを、当時栄華を極めた王侯貴族たちのロココ文化に合わせるように小型化したのが、ミニチュアプードルの始まりだといわれています。

ミニチュアプードルは可愛らしさと華やかさから瞬く間に人気に火が付き、貴族たちはこぞってペットにしたそうです。

現代では、水猟犬というプードル種が持つ元々の才能を活かし、災害救助犬として被災地などで活躍するミニチュアプードルもいます。

ADVERTISING

ミニチュアプードルの特徴

体型

トイプードルをひとまわり大きくしたような見た目をしています。コンパクトながらも小さすぎないのが特徴です。

毛の長さ

長い巻き毛でおおわれており、触るとモコモコしています。

毛色

レッドやブラックなど、様々なバリエーションがありますが、基本的には単色が望ましいです。

注意したい病気

プードル種はサイズにかかわらず、クッシング症候群など副腎系の疾患にかかりやすいとされています。尿量が急激に増加するなどの症状がある場合は、早めに動物病院へ連れて行ってあげてください。

ミニチュアプードルの性格

ミニチュアプードルをはじめとするプードル種全体にいえる性格の特徴として、非常に賢いということが挙げられます。

その賢さはコリー種並みとさえいわれており、しつけやトレーニングにはほとんど苦労しない犬種です。

また、かつては水猟犬だった歴史から、好奇心が旺盛で大きさの割に運動神経が良いという面もあるため、お散歩の時間は毎日しっかりとってあげましょう。

その運動神経を活かし、アジリティなどのドッグスポーツで活躍するミニチュアプードルもいます。

ミニチュアプードルの飼育方法

散歩の回数

ミニチュアプードルは小型犬ですが、サイズの割にしっかりとした運動を必要とする犬種です。1日30分以上は散歩に行き、できれば休日はドッグランなどで自由に遊ばせてあげましょう。

ごはんの量・頻度

成犬の場合、1日あたり90g程度の量を2～3回に分けて与えてください。プードル用のドッグフードがたくさん市販されているので、わんちゃんの好みに合うものを探してみましょう。

お手入れの頻度

毛が抜けずに伸びつづけるプードル種にとって日々のお手入れは欠かせません。できれば毎日でもブラッシングしてあげて、月に1度はトリミングに行ってあげましょう。

飼育環境

ミニチュアプードルは小型犬のため、マンションや一軒家など場所を問わず飼うことができますが、骨折防止のために段差の少ないバリアフリー環境を整えてあげるとより良いでしょう。

これから飼う方に向けて

日本におけるプードル種といえば、トイプードルやティーカッププードルなど超小型犬種が有名で、ミニチュアプードルはショップなどでもあまり見かけることがありません。

しかし、本国フランスをはじめとする欧米諸国ではミニチュアプードルが一番の人気者で、ほかのプードル種の飼育頭数をはるかに超える人気っぷり。

あのイギリス首相チャーチルもミニチュアプードルを長年飼っていたそうです。

プードル種のなかでもしつけの覚えがいちばんよいとされるミニチュアプードルは、初心者向けの犬種です。

きっと、あなたのことが大好きな唯一無二のパートナーになってくれることでしょう。