犬種図鑑
2020年3月7日

「ワイアーフォックステリア」ってどんな犬?

「テリア界の貴公子」とも称される優雅さが特徴のワイアーフォックステリア。イングランド国王・エドワード7世が飼っていた犬としても有名ですね。

また、フランスの漫画「タンタンの冒険」の主人公、タンタンの愛犬スノーウィーもこちらの犬種です。

ワイアーフォックステリアは、その名前のとおり、キツネ狩りのために改良されてきた犬種で、ワイアー、つまり針金のようなさわり心地の被毛が特徴。

今ではキツネ狩りに使われることは、ほとんどなくなり、家庭犬として可愛がられています。

ワイアーフォックステリアの歴史

ワイアーフォックステリアの起源はとても古く、祖先はイギリス・ウェールズ州のブラック・アンド・タン・テリアと言われています。

18世紀ごろ、貴族のスポーツであるキツネ狩りに使われるようになってから、フォックステリアと呼ばれるようになりました。

フォックステリアには、スムースタイプとワイアータイプがありますが、スムースタイプの方が歴史は古く、19世紀半ばには犬種として確立されており、ワイアータイプが知られるようになったのは、それから20年ほどあとのこと。

20世紀に入ってから、ワイアーフォックステリアは、世界的に人気の犬種となりました。

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ワイアーフォックステリアの特徴

<特徴>

  • 大きさ:小型犬
  • 標準体高:39cm以下
  • 平均体重:7~9㎏
  • 被毛:ダブルコート
  • 被毛の色:ホワイト
  • かかりやすい病気:皮膚疾患、肩の脱臼・関節炎、眼病

体型

体重は7~9㎏ほどで、体高は39cm以下。

被毛

ワイアーフォックステリアの毛色のベースはホワイト。顔や耳にブラック、タン、ブラック&タンのマーキングが入ります。

背中に鞍のような模様や大きめの斑点模様が入っているのも特徴の一つ。被毛はダブルコートで、トップコートが短く縮れており、ワイアーのような硬いさわり心地です。

注意したい病気

皮膚疾患が多い個体が多いので、ブラッシングやコーミングをこまめにおこない、常に皮膚の状態をチェックしておきましょう。また、肩の脱臼、関節炎にも気をつけてください。また、眼病にも気をつけた方がいい犬種です。

ワイアーフォックステリアの性格や気質


猟犬として活躍していたワイアーフォックステリアは、好奇心旺盛で活発。非常に賢いのですが、気が強く、頑固な面もあるので、しつけがしやすい犬種とは言えません。好奇心を満たしてあげられるような楽しい訓練を早期からおこなうことが大切です。

また猟犬としての本能から、見知らぬ人や犬を警戒する性質もあるので、小さいときから社会性を育てるように心がけましょう。防衛本能が強いので、番犬としても頼れる犬種ですが、吠え声が大きいので、気をつけてください。

ワイアーフォックステリアの飼育方法

<飼育方法>

  • 散歩頻度:朝晩1日2回、1時間程度
  • 食事の回数:200~240gの量を1日2回
  • ブラッシング:毎日
  • 飼育環境:広い環境

散歩の回数

小型犬ながら、とてもパワフルなワイアーフォックステリアには、運動不足が大敵。散歩は、1日2回、それぞれ1時間を目安におこないましょう。ボール遊びなど、楽しんでできる運動もおすすめです。

ごはんの量・頻度

餌は1日2回。食べることも大好きなので、太りすぎには気をつけてあげましょう。1日、200~240gを目安にしてください。できるだけ高タンパク・低カロリーの餌がおすすめです。

お手入れの頻度

通常は、1週間に1~2回程度のブラッシングでよいのですが、換毛期は、毎日ブラッシングするとよいでしょう。

飼育環境

狭い室内で飼うとストレスがたまってしまうので、庭のある環境で飼育するのがベストです。脱走防止のために庭は柵で囲っておきましょう。また、狩猟本能が強い犬種なので、他の動物といっしょに飼育するのは避けるのがベターです。

これからワイアーフォックステリアを飼う方へ


ワイアーフォックステリアは、運動能力が高く、元気いっぱい。遊ぶことが大好きなので、外でたくさんいっしょに遊びたい、活発なご家庭向きの犬種です。

警戒心は強いですが、その分、家族への愛情は深く、飼い主を喜ばせたいという気持ちでいっぱいのワイアーフォックステリア。

飼い主と一緒に楽しいことをするのが、ワイアーフォックステリアの喜びです。ワイアーフォックステリアと過ごす日々は、きっと、とても刺激的! ワクワク、ドキドキの毎日が待っていますよ!