2024年5月10日
【獣医師監修】肉球の乾燥は大丈夫?原因と対策を解説
わんちゃんの肉球の役割と仕組み
- クッションの役割
- 体温調整の役割
- 感覚機能の役割
イヌの肉球には、衝撃を吸収したり暑さや冷たさから守るなどの様々な役割があり、外部の刺激から愛犬をクッションのように守ってくれています。また、犬の肉球には汗をかくための汗腺があり体温の調整を担っています。その他にも人間の指先のように地面の感覚を掴むための機能もあり、イヌの肉球はとても繊細な部分なのです。
肉球の乾燥はなぜ起こる?
- 加齢による乾燥
- 冬の乾燥
- 散歩の影響
- 拭きすぎ
愛犬の肉球は脂肪と繊維を厚い角層が覆っています。角層は皮膚を構成する組織であり1番外側に存在しています。飼い主さんの方がよく気になる「カサカサ」は、角層部分が硬くなる「角化」の事を言っています。人間の皮膚が加齢とともにカサカサしてくるように、肉球も加齢とともにカサカサと乾燥してきます。その為、基本的に肉球のカサカサは気にしなくても問題ありません。
肉球も皮膚なので火傷をするため、夏の熱いアスファルトを歩かせ無いように注意しましょう。また、肉球が赤くなったり皮膚がめくれていないか日頃からチェックしてあげる習慣をつけることが大切です。もし傷があったら無理せず安静にしてあげましょう。肉球はただ一つ地面に触れる部位であり、非常に汚れやすく細菌などの微生物が増えやすい特徴があります。散歩中などに肉球を傷づけてしまった場合、傷が悪化しやすいので無理せず安静にしましょう。犬用の靴を履かせてあげるのも効果的です。
定期的に肉球の色を定期的にチェックしましょう
犬の肉球は黒色かピンク色をしており、基本的には模様が変わる事はありません。しかし、何種類かの皮膚病では黒色が薄くなる、ピンク色に近くなるなど肉球の色が変わる事があります。これが恐ろしい皮膚病の兆候である事があるので、愛犬の肉球の色を定期的にチェックしてあげて下さい。
子犬の頃から肉球を触ってマッサージしてあげるのはとても良いことです。プニプニして気持ち良いだけではなく、子犬の頃から肉球を触られる事に慣れている子は、将来爪切りやトリミングを大人しく頑張れるようになります。嫌がられないように少しずつ慣らしてあげるといいでしょう。