トレーニング・Tips
2017年11月24日
愛犬との生活において、しつけやマナーの問題は個人や各家庭でそれぞれ判断基準が異なります。また、近隣の住宅や集合住宅でのおとなりさんには愛犬家ではない方、そして同じ愛犬家とはいえ周りのペットが原因で不快な思いをすることもあります。お互いが快適で、良い関係をつづける為にも愛犬との生活に関するマナーを考えてみましょう。

他のわんちゃんの鳴き声

住宅において、常に問題視されるのはわんちゃんの鳴き声です。

  • 毎日同じ時間帯に鳴く
  • 他のわんちゃんとすれ違いざまに激しく吠えたてる
  • 玄関チャイムに過敏に反応する

家族でさえもストレスを感じてしまう状況は、近隣住民の方には想像以上のストレスを与えていることもあり得ます。このような状況は住人同士の関係性さえも悪化させてしまう深刻な問題です。

中には、家族の不在時にだけ激しく吠える、遠吠えをするというケースもあります。愛犬の鳴き声は近隣住民の方への迷惑でもあり、愛犬にとってもかわいそうなことだと考え早期の対処が必要です。家族内だけで解決が難しい場合は、自宅訪問が可能なドッグトレーナーに依頼をし、実際のシチュエーションに応じた改善トレーニングを行うと効果的です。

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ベランダに抜け毛が飛散してしまうことも

愛犬との生活は何かと抜け毛に悩まされるものです。寝具やカーペット、クッション、愛用のベッドなどいたるところに抜け毛がついています。また家族の洋服やタオル類も同様です。これらの抜け毛を取り払う為にベランダを活用してしまいがちですが、取り払った抜け毛が飛び散ってて、近隣の住居に舞い込んでしまったり、毛束が階下へ舞い落ちてしまうこともあります。もちろん無意識な行為ではありますが、わんちゃんを飼っていない家庭や抜け毛の少ないわんちゃんを飼育している家庭にとっては不快な状況です。
愛犬の抜け毛が付着している日用品や繊維製品をベランダに出す時は、事前に掃除機や粘着ローラーで抜け毛を取り払っておくと近隣への配慮に繋がります。

トイレの臭いは元から対策が必須

愛犬との生活で何より気になるのは臭いの問題です。わんちゃんに関する臭いには大きく2種類あり、わんちゃん自身の体臭ともう一つはトイレから発する臭いです。わんちゃん自身の体臭はこまめなシャンプーやトリミングで軽減することができる上に、飼い主としてさほど気に病む問題でもないでしょう。

しかしトイレの臭いはたとえ飼い主であっても相当な不快感があります。特に屋外における他人のわんちゃんのおしっこの臭いは近隣住民の迷惑になると問題視されています。

特に集合住宅の場合、敷地内外のどのエリアでトイレをして良いのか個々の判断が大きく分かれます。
マンション敷地内全てをトイレには不適切と考える方もいれば、専用庭は可能、中庭や駐車場は許容範囲と考える方もいます。この点は基本的に規約で定められていますが、実際にはなかなか管理徹底が難しいとされています。おしっこの臭いは完全に臭いが消滅するまでに数日かかる上に、夏場など気温があがると土壌やコンクリートに残った臭いがより強まる事もあります。また、一度匂いがついた場所は、他のワンちゃんもトイレをしやすくなってしまい、他のわんちゃんの“トイレ”になってしまうことがあるためしっかりと水をかけて洗い流しましょう。
このような不快な状況を防ぐためにもペットの排泄後は飼い主が責任をもって水を流し、臭いの発生を抑制するよう心掛けておくことも大切なマナーです。

マナーを守る事は、快適な生活を守ること

わんちゃんのしつけの程度は個々の家庭の家族構成や生活環境、飼育経験などが影響し、なかなか一律に揃えることが難しいものです。わんちゃんと暮らす飼い主さんが日々愛犬ペットの為に一手間をか掛けることを惜しまない心がけがあれば、お互いが快適に生活することができ、良好な関係性が築かれた環境を実現することができます。周りのマナーが気になる時、改善して欲しい点がある時は、まず正しいマナーを自身が率先して心掛けることで次第に周りも改善へと向かうものです。