2019年10月13日
【犬種図鑑】キースホンドの特徴と性格をご紹介!
キースホンドはどんな犬?
画像:instagram keesridge_allegro_con_brioさん
毛色がオオカミに似ていること、たてがみのような飾り毛から「スピッツ・ウルフ」とも呼ばれるキースホンド。
日本では珍しい犬種ですが、温厚でやさしい性格、飼い主への忠実さから海外では根強い人気があります。
タヌキのようにも見える、目の周りのメガネのような黒いラインが特徴的。
全身をふさふさの毛でおおわれ、ポメラニアンを少し大きくしたような、愛らしい容姿をしています。
学習能力が高いキースホンドは、しつけがしやすく、子供がいる家庭でもおすすめできる犬種です。
キースホンドの歴史
画像:instagram chewie_the_eurasierさん
北方犬種の代表とされるキースホンドは、ドイツ原産、オランダ改良の中型犬です。
かつてはオランダで、運河の停泊船を守る番犬として活躍していました。
ポメラニアンを大きくしたような容姿で、とても似ています。ポメラニアンの祖先にあたる犬ではと推測されていますが、その起源は定かではありません。
18世紀オランダで起きた内戦に巻き込まれ、絶滅の危機にさらされましたが、愛好家の手によって大切に守られ生きてきた犬種です。
「キースホンド」と名付けられたのは1926年。
1933年には、オランダのケンネルクラブで公認となり、オランダの国犬となりました。
キースホンドの特徴
<特徴>
- 大きさ:中型犬
- 標準体高:43cm~55cm
- 平均体重:15kg~25kg
- 被毛:ダブルコート
- 被毛の色:黒・シルバーグレー
- かかりやすい病気:皮膚の病気など
体格
キースホンドの平均体形は、体高43cm~55cm、体重15kg~25kg。
胴は短く、がっしりとした体形の中型犬です。
被毛
毛は「ダブルコート」と呼ばれる硬くて太い上毛と、綿毛のようなやわらかい下毛の2層になっています。
毛色は、黒・シルバーグレー。長い毛が、寒さとケガから身を守る役割をしています。
キースホンドは毛量が多いため、暑さに弱く、体温調節がうまくできません。暑さのストレスによる内臓への負担が他の犬種より大きいです。暑い時期は、熱中症などに注意しましょう。
かかりやすい病気
キースホンドは皮膚の病気にもかかりやすいため、ブラッシングなど、こまめな毛のお手入れが必要です。
その他、先天的な要因でかかりやすい病気は
- 股関節形成不全
- てんかん(てんかんは後天的な要因の場合もあり)
- ファロー四徴症
が挙げられます。
予防・早期発見のために、少しでも気になることがあれば、早めの検診を受けましょう。
念のため、親・兄弟犬の血統で病気を患った犬がいないか、事前に確認するのも大切です。
キースホンドの性格や気質
画像:instagram lifehacksbyruutiさん
穏やかでやさしい性格のキースホンド。
好奇心が旺盛で、学習能力も高く賢いので、しつけがしやすい初心者向けの犬種です。
ただ、やや早とちりな面もあるので、何度も丁寧にしつけをすることがポイントとなります。
屋外では活発に動いて、屋内ではのんびり過ごし、家族に甘える一面もあります。忍耐強いため、子供の遊び相手にも向いています。
とても愛情深く、飼い主家族のことを信頼し、忠誠をつくすキースホンドは家族犬としてぴったりです。
番犬の名残からか、見知らぬ人を警戒・吠える・他の犬を威嚇するなど、飼い主を守ろうとする行動をとることもあります。
キースホンドの飼育方法
画像:instagram chewie_the_eurasierさん
<飼育方法>
- 散歩頻度:1日2回、1回30分
- 食事の回数:1日1~2回
- グルーミング:週に3~4回
- 飼育環境:年中屋内飼い
ブラッシング
キースホンドは体毛が多いため、毛が絡まりやすいです。ブラッシングは皮膚の病気予防のためにも、週に3~4回がおすすめ。
換毛期は、特に毛が抜けます。換毛期はブラッシングを毎日するなど、こまめにケアしてあげてください。
散歩
散歩は1日2回、1回30分が目安。毎日の散歩時間を確保してあげることが必要です。
たくさん散歩できなかった時は、ドッグランなど、思い切り走り回れる時間を作ってあげてください。
ボール遊びを取り入れるのもおすすめです。走ること・遊ぶことで、キースホンドの運動不足解消・ストレス発散になります。
キースホンドは太りやすいため、食事管理と運動が必要です。
食事
食事の回数は、若犬~成犬なら1日1~2回が目安ですが、運動量に見合った食事量が健康管理のポイント。
「股関節形成不全」対策のため、サプリメントが必要になる場合もあります。
室内環境
キースホンドは、清潔で体臭がほとんどしないこともあり、屋内飼い向きです。
日本の湿度・暑さに弱いので、年中屋内飼いをして、湿度や温度管理など体調に気をつけてあげてください。
夏など暑い季節の散歩は、涼しい時間帯に日かげを選んで歩きましょう。