2019年10月17日
【犬種図鑑】ジャーマンピンシャーの特徴や性格は?ドーベルマンとの違いは?
目次
ジャーマンピンシャーってどんな犬?
凛々しく品のある佇まいに賢そうな顔立ち。
今回ご紹介するジャーマンピンシャーは、もしかして日本ではあまり馴染みのない犬種かもしれません。 ですが実は穏やかな性格で忠誠心もあり、とても飼いやすい犬種なんですよ。
遠目からは少し近づきがたい雰囲気があるかもしれませんが、そのきらきらしたつぶらな瞳に見つめられたらもう一気にファンになってしまうこと間違いなし!
そんなジャーマンピンシャーの魅力を存分にお届けしていきたいと思います。
少し意外?ジャーマンピンシャーの歴史
「ジャーマン」と名付けられている通り、ジャーマンピンシャーはドイツ発祥として認定された犬種です。
見た目がドーベルマンに近いため、交配を繰り返しドーベルマンを小型化した後発の犬種…と思いきや実は逆。ドーベルマンの元になったのが実はこのジャーマンピンシャーなのです。
この犬種が認定されたのは1879年。とても歴史の長い、由緒ある犬種といえます。
そんなジャーマンピンシャーですが、元々はシュナウザー系統の血脈を持っています。その毛質から、長毛はスタンダードシュナウザー、短毛がジャーマンピンシャーとして分類されることとなりました。
ジャーマンピンシャーの特徴
<特徴>
- 大きさ:中型犬
- 標準体高:45cm~50cm
- 平均体重:15kg~20kg
- 被毛:短毛
- 被毛の色:ブラックアンドタン
- かかりやすい病気:白内障、股関節形成不全、血液疾患
外見
さてそんなジャーマンピンシャーですが、艶のある美しいブラックアンドタンが特徴です。
筋肉質で引き締まった身体もこの犬種の大きな魅力の一つ。
短毛種ゆえにより見た目の美しさが引き立っています。
前述の通りドーベルマンの元となった犬種なので少し怖い印象があるかもしれませんが、体高は50cm前後とやや小ぶり。
体重も15kg~20kgと、ドーベルマンの約半分となっています。
かかりやすい病気
注意が必要なのは病気。戦時中、絶滅を免れるために近親交配を繰り返された歴史があるため、遺伝性の病気にかかりやすい傾向があります。
白内障や股関節形成不全、フォン・ヴィレブランド病(血液疾患)などは特に注意が必要です。
発見しづらい病気もありますので、まずは定期検診をきちんと受ける、普段からスキンシップの時間を多く取るなど、異変に気づけるよう常に心がけてくださいね。
ジャーマンピンシャーの性格や気質
画像:instagram deutscher_pinscherさん
元は狩猟犬なのでとにかく活発。外で遊ぶのが大好きです。
ちなみに名前に入っている「ピンシャー」は、ドイツ語で「噛みつく」という意味。
忠誠心が厚く、番犬としても重宝されてきた歴史が名前からも伺えます。
ただその忠誠心の厚さゆえ、家族以外の人間に対しての警戒心が強く、来客に対して吠えることが多々あります。
小さい頃からなるべく積極的に外に出かけてたくさんの人と触れ合い、人に対しての警戒心を解いてあげることが重要です。
ジャーマンピンシャーの飼育方法
<飼育方法>
- 散歩頻度:1日2回、少なくても30分~1時間程度
- 食事の回数:1日2回
- ブラッシング:毎日
運動頻度
とても賢い犬種なので飼いやすいのですが、より長く健康でいるためにも注意したいポイントがいくつかあります。 まず前述の通り元は狩猟犬なので、ストレスをためないように毎日の運動は必須です。
可能であれば1日2回、少なくても30分~1時間程度の散歩を心がけたいところですが、短毛種のため寒さが苦手。 冬場は服を着せてあげると健康面でも安心です。
餌の回数
餌は1日2回、美しい筋肉を保つためにもたんぱく質が高めのものを選ぶと良いでしょう。
ブラッシング
抜け毛は少ない犬種ですが、皮膚病予防のためにもブラッシングは毎日がベスト。 日々のコミュニケーションの中で数分行うだけでも十分です。
シャンプーは月に一回、優しく撫でるように洗ってあげてください。シャンプーのし過ぎは逆に皮膚病の原因になりますので注意が必要です。
これからジャーマンピンシャーを飼う方へ
ジャーマンピンシャーは、飼い主やその家族への愛情がとても深い犬種です。賢く優しいので子供ともすぐに仲良くなります。
たくさんコミュニケーションを取り、様々な場所に出かけて時間を共にすることで家族全員のよきパートナーになるでしょう。
寿命も12年~14年と、大型犬に比べればやや長めですが、より長く健康で一緒にいられるよう、出来れば月に1回はドッグランなどの広い場所に出かけて思いきり走らせてあげてくださいね!