2020年4月4日
犬の引っ張り癖が治らない?引っ張る犬のしつけ方法
そもそもなぜ引っ張る?犬の引っ張り癖の主な理由
犬が散歩で飼い主さんを引っ張る主な理由は、大きく分けて3つが考えられます。
①犬の好奇心旺盛な性格が原因
②犬が興奮状態にある
③信頼関係が構築できていない
一般的に犬はとても好奇心旺盛な生き物ですので、近所の歩きなれた散歩では引っ張らないのに遠出したり、普段散歩していない道を歩いたりすると引っ張り癖がでる犬もいます。
「この先には何があるんだろう?」、「あれはどんな匂いがするんだろう?」など、飼い主さんの指示より好奇心が上回ってしまうことで引っ張り癖がでてしまうことがあります。
また、散歩に行けるということが嬉しすぎて興奮してしまうこともあり、その場合単純に嬉しいという気持ちはもちろんですが、普段の運動量が足りていない可能性もあります。
その他、信頼関係の構築ができていない場合、犬が「自分勝手に行動しても良い」と認識している、または「散歩中に何かしらの危険があった場合、リーダーである自分が飼い主を守らなければいけない」という心理で先頭を切って自由に歩くことがあります。
引っ張る犬のしつけ方法(好奇心や興奮によって引っ張る場合)
好奇心旺盛であったり興奮状態にあったりする場合、まずは犬を落ち着かせることが重要です。
「引っ張ったら散歩に連れて行ってもらえない」ということを犬に教えてあげましょう。
散歩のために外へ出たときが一番興奮しやすいので、玄関を出たらすぐに歩くのではなく「オスワリ」、「マテ」、「フセ」などの犬が静止状態になるコマンドを活用します。
小型犬の場合は飼い主さんがリードを引くことで制御できますが、中型犬や大型犬で力が強い場合は玄関の外など、犬が興奮しやすい散歩のスタート地点にポールやリードフックをつけると便利です。
コマンドに従うようになったら、犬に伝わるようタイミングよく大げさに褒めてあげましょう。
始めは落ち着いたものの、歩き始めるとすぐに引っ張る犬もいますので、その時は再度立ち止まって同じようにコマンドで犬を落ち着かせましょう。
このしつけ方法で失敗する原因は大抵の場合飼い主さんに問題があり、忙しくて都度立ち止まる時間がなく継続してしつけを繰り返すことができないのが原因です。
好奇心や興奮が原因の場合は犬の本能や性質によるものですので、引っ張り癖を治すには同じことを繰り返し行っても大抵数週間~1か月、またはそれ以上と時間がかかるものですが、それ以降の犬との快適な散歩の時間の方が長くなることが殆どです。
しつけは飼い主さん自身がゆっくりと焦らずに取り組みましょう。
引っ張る犬のしつけ方法(上下関係が逆になっている場合)
「自分がリーダーである」と認識している犬の場合は、散歩でのしつけのみならず信頼関係を構築するために日常の犬への接し方にも注意しなければいけません。
これは日頃から犬に厳しくするというのではなく、些細なことの積み重ねが大切です。
例えば玄関に入るときは飼い主さんが入ってから、食事を与えるときは「マテ」、「ヨシ」などのコマンドで指示するなど、飼い主さんが些細なことでも指示をだして犬に許可を与えるという考え方をすると良いでしょう。
ただし指示するだけでなく、ほんの些細なことでも犬が指示に従ったら犬に伝わるようにタイミングを逃さず大げさに褒めてあげます。
飼い主さんが犬から見て「この人についていけば安心」というような信頼関係にならなければ、犬の引っ張り癖は治りません。
実際に散歩する際は、犬が引っ張ろうとした時に一本道でもわざと方向転換をする、停まる、歩くペースを少し変えてみるなどを繰り返して「散歩するときの主導権は飼い主にある」と理解させることが大切です。
この方法に関しても、好奇心や興奮によって引っ張る犬同様長期間でゆっくり時間をかけながら行うことが大切です。
厳しく叱ったりするしつけは犬が大好きな散歩時間を台無しにしてしまい、最悪の場合は散歩自体を犬が嫌ってしまうので、オヤツなどを利用した褒めるしつけを行いましょう。
犬の引っ張り癖を治すためのしつけ方法について簡単にご紹介致しましたが、引っ張る犬のしつけは吠える犬同様、他のしつけより改善するまでに時間がかかります。
しかしながら、しっかりとしつけが出来ればそれ以降の散歩が驚くほど快適になるので、犬のためだけでなく飼い主さんのためにも毎日の積み重ねがとても大切です。