2020年8月26日
【犬種図鑑】家族に献身的な牧羊犬!オーストラリアン・シェパードの特徴や歴史などを紹介!
目次
オーストラリアン・シェパードってどんな犬?
オーストラリアン・シェパードは、その名前からオーストラリア原産と誤解されることもありますが、アメリカ・カリフォルニア州原産の中型犬です。
知能が高く、訓練に適した性格をしているので、牧羊犬としてはもちろん、盲導犬や介助犬、麻薬探知犬、救助犬など様々な分野で活躍しています。
オーストラリアン・シェパードの歴史
ルーツについては謎が多いですが、1800年代にオーストラリアからアメリカに渡った羊飼いの組合が持ち込んだ牧羊犬が祖先とされており、この組合がオーストラリアン・シェパードと名付けたと言われています。
羊飼いの組合がバスク地方の出身であったことから、一説には、彼らがオーストラリアに連れてきたピレニアンシープドッグが、各種のコリーと掛け合わされて生まれた犬とも言われています。
第二次世界大戦以前はあまり知られていなかった犬種ですが、ロデオやホース・ショー、映画やテレビのショーなどを通じてウェスタン・ホースライディングの人気が高まるにつれ、広く知られるようになりました。
オーストラリアン・シェパードの特徴
- 大きさ:中型犬
- 体高:[オス]51~58cm[メス]46~53cm
- 体重:[オス]18~32kg[メス]16~30kg
- 被毛:ダブルコート
- 被毛の色;ブルーマール、ブラック、レッドマール、レッド
- かかりやすい病気:コリーアイ、てんかん、白内障
体型
がっしりとして筋肉質で、バランスのとれた体型をした中型犬です。体高より、体長がわずかに長いです。ボブ・テイルまたは長い尾をしていますが、断尾されることもあります。
毛の長さ
中ぐらいの長さのダブルコートで、直毛または軽いウェーブがかかっています。
毛色
毛色は、ブルーマール(グレー系の大理石模様)、ブラック、レッドマール(ブラウン系の大理石模様)、レッドの4色があります。また、これらの色に、白い斑があるもの/ないもの、タン(カッパー)ポイントのあるもの/ないものがあります。
注意したい病気
コリーアイは遺伝性疾患です。目の組織に異常が起こり、軽度の視力障害から重度になると失明することもあります。若齢の頃から眼底検査を受け、早期発見して管理することが重要です。また、目の水晶体が白濁する白内障を、若齢から発症することがあります。
このほか、垂れ耳のため外耳炎になりやすく、てんかんなどにも注意が必要です、
オーストラリアン・シェパードの性格
温厚で愛情深く、家族に献身的な性格をしています。気質は安定しており、他の犬などと喧嘩をすることもありません。遊び好きで活動的、また的確な判断力があるので、しつけは難しくありません。
牧羊犬由来の性質として、自分より小さな子供や動物などを噛んでコントロールしようとすることがあるので、子犬の頃からのしつけが必要です。
オーストラリアン・シェパードの飼育方法
<飼育方法>
- 散歩の回数:1日2回60分程度
- 食事の回数:1日2回
- お手入れ:週に2~3回のブラッシング
- 飼育環境:室内飼育
散歩の回数
1日中働き続けられるほどのタフさがあるので、60分以上の散歩を朝夕2回、駆け足なども取り入れて行いましょう。
食事の回数
1日摂取量を、子犬の場合は1日3~4回、成犬では1日2回に分けて与えます。
お手入れ
長毛のため毛玉になりやすく、週に2~3回はブラッシングを行います。換毛期にはかなりの抜け毛があるので、毎日ブラッシングをしましょう。被毛が多く汚れやすいため、シャンプーを月に1~2回行い、皮膚病にならないよう、ドライヤーを使ってしっかりと乾かします。
飼育環境
日本のような高温多湿な環境を苦手とするので、夏場はエアコンで温度・湿度を適切に管理しましょう。
牧羊犬なので、走るものを追いかける習性があります。自転車やバイクが庭や窓から見えると、反応してしまうことがあるので、注意が必要です。
これから飼う方に向けて
オーストラリアン・シェパードは、家族に献身的で、人と一緒に働くことが大好きなので、ドッグスポーツや旅行を一緒に楽しむパートナーにピッタリの犬種です。
一方で、ひとりぼっちや運動不足などでストレスを感じやすいので、十分な運動につきあってあげられる体力のある方や、運動好きの方に向いています。
温厚で遊び好きなオーストラリアン・シェパードを、家族の一員として迎え入れてみてはいかがでしょうか?