2023年6月6日
犬の乳歯が抜けるのはいつ?生え変わる時期・順番や注意点を解説
目次
犬の乳歯が抜ける時期は?
犬の乳歯は欠歯などがなければ全部で28本です。この全ての歯が抜け、永久歯へと生え変わります。永久歯は全部で42本ですが、欠歯などで生えてこない場合もあります。
早ければ生後5~6ヶ月で乳歯が抜け始める
犬により異なりますが、乳歯は早ければ生後5~6ヶ月で抜け始めます。その後、8ヶ月~1歳までには全ての歯が生え変わります。乳歯はいつの間にか抜けてしまうことが多く、乳歯を飲み込んでしまう犬もいます。
また、乳歯は自然に抜けることがほとんどですが、抜けずに残ってしまう場合もあります。乳歯が残ったままの状態では、歯周病を引き起こしやすい状態になるため注意が必要です。
犬の乳歯が抜ける順番は?
犬の乳歯が抜ける順番は、前歯(切歯)→きば(犬歯)→側面の歯(前臼歯)→奥歯(後臼歯)となります。ほとんど出血もなく、飼い主さんが気が付かない間に抜けてしまうこともありますが、出血をともなって抜けるケースもあります。出血はだいたいすぐに止まります。
歯が生え変わるときの注意点とは?
乳歯から永久歯への生え変わりは、犬の成長も感じられて嬉しいものです。しかし、歯が生え変わる時期はいくつか注意してほしいことがあります。
片付けと歯がゆさを和らげる工夫が必要
生え変わりの時期はとても歯がゆくなります。そのため、家具や飼い主さんの手などに噛み付くことも多くなります。犬が噛むと危険なものは全て片付け、犬の生活圏内はスッキリさせておくことをおすすめします。また、柔らかいおもちゃを用意するなど、愛犬の歯がゆさを和らげる工夫をしてあげましょう。
乳歯が抜けない場合は動物病院で相談する
乳歯が抜けずにそのままになってしまっている場合は、かかりつけの動物病院に相談しましょう。小型犬に多く見られるのが、乳歯が残ったままになっている「乳歯遺残」という状態です。乳歯が残ったままの状態では、乳歯と永久歯の二枚刃になってしまっているため、歯垢や歯石がつきやすく口腔内のトラブルを引き起こしてしまうことが多いです。
乳歯遺残となっている場合、すぐに乳歯が抜けることもありますが、全身麻酔下での抜歯が必要になるケースもあります。去勢手術や避妊手術を検討している場合には、一緒に乳歯を抜くこともできるので、かかりつけの動物病院で相談しましょう。
子犬のときから歯磨き習慣を
犬は歯周病を患っていることが多く、成犬の多くが口腔内トラブルを抱えています。子犬のときから歯磨きをするなど口の中を見る習慣をつけることで、口腔内トラブルを予防することにもつながります。
犬の口腔内トラブルで代表的な病気は歯周病です。歯周病は進行すると歯が抜けるだけでなく、顎が溶けて全身性疾患を引き起こす場合もある怖い病気です。永久歯は一度無くなってしまうと、生え変わることはありません。口腔内トラブルを避けるためにも、子犬のうちから口の健康にも気を遣ってあげましょう。
まとめ
犬の乳歯が抜け始めるのは5~6ヶ月ごろです。抜けるスピードは犬により異なるので、グラグラした歯を引っこ抜いたりせずに様子を見てあげましょう。
また、生え変わりの時期に多いトラブルは、乳歯遺残です。乳歯が抜けずに生えたままになっている場合、口腔内トラブルを引き起こすきっかけになってしまうこともありますので、かかりつけの動物病院で相談することをおすすめします。