犬種図鑑
2017年11月28日
引き締まった体と、美しい被毛が特徴的なアイリッシュセッター。
全犬種の中で最も美しい姿を持つと評されることも! 今回は狩猟犬としての素晴らしい能力と外見的美しさを兼ねそろえた、彼らの飼い方やその魅力についてご紹介します。

アイリッシュセッターってどんな犬?

アイリッシュセッターはその名の示す通り、イギリス・アイルランド地方を原産とする狩猟犬です。アイリッシュはアイルランドを意味していて、セッターは、獲物の所在を知らせる伏せ(セット)のポーズをとる姿勢から付けられています。アイリッシュセッターのルーツとなった先祖犬は分かっていませんが、アイルランドのハンターたちが「鼻がよく利き、長時間走り続けられる運動能力と、遠くからでも見つけやすい大型の狩猟犬」を求め、スパニエル系とポインター系、その他のセッター系の犬を掛け合わせて誕生したといわれています。セッター種の中で最も古い歴史を持つ犬種と言われており、原産国のアイルランドだけではなくイギリスやアメリカで優秀な狩猟犬として活躍していました。

アイリッシュセッターの毛色は赤だけではなく白地に斑の犬もまとめてアイリッシュセッターと呼んでいましたが、のちに単色の赤いコートを持つ犬だけをアイリッシュセッターと呼ぶようになりました。そしてその美しい被毛は高級家具や楽器の材料となる木材に例えて、「マホガニーレッド」とも呼ばれ、狩猟犬だけでなくショードッグとしても活躍しています。このように、狩猟犬としての優秀な能力と美しい見た目をした、まさに才色兼備という言葉がぴったりの犬種なのです。

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アイリッシュセッターの性格

アイリッシュセッターは、その気品あふれる見た目から一見クールな印象を持たれますが、じつは陽気で愛情深く、成犬になっても子犬のような無邪気な性格の持ち主なのです。
とても社交的で、家族を喜ばせたり、一緒に何かをしたりするのが大好きなわんちゃんです! 子供や他の動物とも仲良くやっていけますが、体が大きく、少し乱暴なところがあるので、小さいお子さんや小型犬と遊ばせるときには注意が必要です。
また、アイリッシュセッターの性格にまつわるお話で、獲物を探している際、飼い主がアイリッシュセッターを見失ってしまったところ、数年後にセットの姿勢のまま白骨化した姿で発見されたという逸話があるほど、飼い主にとても忠実で一度覚えたことは二度と忘れません。

これからアイリッシュセッターを飼う人へ


アイリッシュセッターは猟犬です。山の中を一日中歩き回っても疲れを見せないほどの体力があります。運動不足はストレスとなり悪気なくイタズラをしてしまったりと、問題行動の原因になってしまいます。毎日朝夕2回、最低でも30分~1時間の散歩が必要となります。たまにはドッグランなどで思いっきり走らせてあげることも大切です。
また、飼い主も一緒に楽しめるドッグスポーツもより信頼関係を深められるのでお勧めです。
そしてもう一つ、絹のように柔らかく美しい毛を保つためにも、2~3日に一回のブラッシングは欠かさないようにしましょう。定期的にブラッシングをすることで日々の健康チェックにもなります!
アイリッシュセッターの毛は長いですが、寒さには弱いので屋外飼育の場合は寒いときは屋内に入れてあげるようにしましょう。

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美しい見た目とは裏腹に、いくつになっても無邪気で愛らしいアイリッシュセッター。
超タフな彼らを不満にさせないよう、飼い主さんも一緒に楽しめる遊びを見つけて、楽しいドッグライフを過ごしてください!