健康・美容
2018年6月23日
愛犬の気持ちを察知し、楽しいときは一緒に喜び、辛いときは少しでも状況が改善するようサポートしてあげたい。飼い主さんならそう思いますよね。それなら、愛犬の仕草をチェック!犬が見せる喜びの仕草と不快な仕草を紹介します。

出典:写真AC

犬はボディランゲージで気持ちを表す

犬は人のように喋りませんが、人よりも分かりやすく感情を仕草で示してくれます。

この仕草を覚えておけば、機嫌がいいのか、不快なのか、ストレスを感じているのか、見た目で判断できるようになりますよ。

犬はボディランゲージが得意!

常にサインを見せてくれているので、ぜひ、覚えて共感してみてください。

嬉しい時の犬の様子

嬉しい時の犬は、全てが上向きです。

耳と尾がピンッ! と立ち上がっていて、体も糸で上に吊り上げられているようにピシッと筋が伸びています。

目はキラキラ輝いていて、鼻の上に皺が寄ったりしていません。さらに、口がゆるく開いて舌が覗いていることも。

よく「尻尾を振っているから喜んでいる」と言いますが、これは半分間違い。

犬は興奮すると尾を振ります。喜びで興奮することもありますが、攻撃的な気持ちで興奮することも!

テリトリーに侵入してきた他の犬に対する攻撃態勢に入っていたり、狩りの本能が刺激されて獲物を仕留めようとしていたり、異性に対する興味で尾を振ることもしばしば!

気分が昂ぶっている犬に近付くと、思わぬ攻撃を受けることがありますよ。

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ストレスを感じた時の生理的な反応

喜びのサインがあれば、当然、怒りや不安といったマイナスのサインもあります。

犬の場合、ストレスを感じてマイナスの感情を抱くと、次のような生理的な反応が見られます。

  • 震える
  • 硬直して動けなくなる
  • よだれがダラダラと出る
  • 喘ぐ(喘ぐように呼吸をする)
  • 瞳孔が開く
  • 汗をかく
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 食欲不振

静かにしているなぁ、と思っても、こうした生理的な反応が見られたら愛犬の体調や環境をよく観察してみてください。

ストレスを長く感じていると、心が弱ってしまったり、体力が低下したり、免疫力が落ちて感染症にかかるリスクが高くなってしまいます。

愛犬のSOSとも言える反応なので、早めに察知してストレスの原因を探ってくださいね。

ストレスを感じている時の行動

犬がストレスを感じた時の行動にも注目してみましょう。無意識のうちに次のような特徴的な行動をします。

  • あくびをする
  • 舌を出す
  • 体をブルブルッと振る
  • 体を掻く
  • 尻尾を足の間に挟み、震える
  • 何度も激しく瞬きする
  • 腰が引けて後ろにさがる
  • 攻撃に出る

こうしたサインに早く気付くことができれば、犬がストレスを感じる原因に目を向けられ、状況を改善できますし、さらなるトラブルに発展せずに済みます。

問題が小さいうちに解決できれば大事に至らないので、愛犬の行動に気付ける飼い主さんになってくださいね。

カーミングシグナルを知っておくと気持ちを早く察知できる

カーミングシグナルという言葉をご存知でしょうか。

これは自分の気持ちを落ち着かせるだけでなく、興奮したり苛立っている相手を落ち着かせようとしたりするもの。

犬同士のコミュニケーションに役立つサインで、人でも注意して見れば気付ける行動です。

<カーミングシグナルの例>

  • ゆっくり動く
  • ストレスの原因から視線を外す
  • 目を細める
  • 顔を背ける
  • 背中を向ける
  • あくびを繰り返す
  • 周囲の匂いを繰り返し嗅ぐ

犬がこのような行動を繰り返すなら、ストレスを感じている証拠!

トレーニング中にこうしたサインが見られたら、内容が難しかったり、時間が長すぎたり、ご褒美が足りなかったり、今の愛犬に合っていない可能性があります。

休憩したり、簡単にクリアできる指示でご褒美をあげたり、内容のレベルを下げるといった工夫をしてみてくださいね。

全身で表す感情を感じて!

犬は気持ちが全身に表れます。

生理的な反応と合わせて、行動も知っておくと愛犬の感情がよく分かりますよ。

特に、カーミングシグナルという自分や相手を落ち着かせようとする行動は要チェック!

今の状況をなんとかしたい! と愛犬が願っている証拠なので、できるだけ早く察知して上手にフォローしてあげてください。

大切な家族の姿を見れば、思いが分かる。そんな目で愛犬を見詰めてみてくださいね。