2024年7月30日
【犬種図鑑】狼みたいな犬「アラスカンマラミュート」の特徴や性格
狼のような見た目のアラスカンマラミュート。性格は人懐っこく、愛情深いわんちゃんです。そんなアラスカンマラミュートの特徴・性格・歴史を紹介します。
目次
アラスカンマラミュートの特徴
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画像:instagram fenris_the_vikingdogさん
外見
アラスカンマラミュートの特徴といえば、なんといってもその大きな体格と、狼のような風貌でしょう。シベリアンハスキーにとてもよく似ていますが、アラスカンマラミュートのほうが一回りも大きくなります。
アラスカンマラミュートは、どっしりとした四肢を持ち、持久力にも優れ、バランスの良い体格をしています。足や胸、背中は強靭な筋肉で発達しており、耳はピンとV字立ち、太く上向きに巻いた尻尾が特徴的です。
目の色はシベリアンハスキーのように黒、茶、黄などのバリエーションはなく、茶系のみです。
被毛
被毛は長めの短毛で、粗くしっかりとした上毛と、柔らかく密に生えそろった下毛の2層被毛で覆われています。一般的にダブルコートと言われる犬種です。
アラスカンマラミュートの性格や気質
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アラスカンマラミュートの性格や気質は、狼のような風貌とは裏腹に、以下のような傾向にあります。
- 人懐っこい
- おおらか
- 愛情深い
- 従順
- 活動的
アラスカで犬ぞりや狩猟などの集団生活をしていた事もあり、協調性もあります。どの犬種とも仲良くできるのが特徴です。
一方で、自意識と自主性の強い子が多く、他の動物や他の犬種に対し警戒心を強く示す事もあるようです。
アラスカンマラミュートの歴史
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アラスカンマラミュートの起源ははっきりとわかっていませんが、アラスカ北西部の寒冷地帯ノートン・サウンドという海岸地方で、マラミュート族と共に暮らしていたと言われています。
アラスカンマラミュートは主に狩猟や犬ぞりなどの使役犬として、長い間人々を支えてきました。しかし、ある事をきっかけに絶滅の危機にまで追いやられたのです。
1896年に金鉱が発見され、アラスカに多くの人々が押し寄せるようになりました。人々は次第に娯楽として、犬を使った犬ぞりレースや荷引きレースなどを開催するようになったのです。その結果、「レースで優勝できる犬」を作るという名目で、異種交配が盛んになりました。
交配を繰り返す内に純粋なアラスカンマラミュートはだんだんと個体数を減らし、人間の娯楽によって絶滅の危機に追いやられてしまったのです。
こうしたなかで、1920年頃にニューイングランドのドッグレース愛好家が、素晴らしい個体のアラスカンマラミュートを数頭探し出し繁殖し始めました。その後、アラスカンマラミュートは現在まで着々と個体数を増やすことに成功したのです。
今では家庭犬としても広く認知され、世界各国で人々と共に暮らしています。
アラスカンマラミュートの飼育方法
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アラスカンマラミュートは大型犬に分類されます。生後まもない頃は小さくぬいぐるみのように、可愛らしいアラスカンマラミュートですが、生後1年にもなると数倍も大きく成長します。
大型種の飼育には成長した時の事も十分考慮して、飼育環境を整えていくようにしましょう。
散歩頻度
若犬の時期には、しっかりとした運動量が必要です。散歩は最低でも1日に60分✕2回行くようにしましょう。
ブラッシング
ブラッシングはできれば毎日、こまめにしてあげてください。寒冷地帯の犬種のため毛量もおおく、換毛期にでもなると大量に毛が抜け落ちます。定期的なシャンプーも大切です。
飼育環境
飼育環境に関しては、アラスカンマラミュートは暑さに弱い犬種です。しっかりとした水分補給と、涼しい室内での飼育が好ましいです。
アラスカンマラミュートをこれからを飼う人へ
アラスカンマラミュートの性格はとても人懐っこく、従順な性格ですが頑固な一面があります。子犬の頃からのしっかりとしたしつけが必要です。
トイレ、食事、散歩は当然の事ですが、一番心配されるのはその大きな体格による飛びつきです。
犬は嬉しい時や抱っこしてほしい時などに、とっさに飛びついてくる事がよくあります。老人や子供が飛びつかれた場合、重大な事故に繋がる可能性があります。
アラスカンマラミュートのような大型犬を飼育する際は、子犬の時期からしっかりとしたしつけを覚えさせておく事が大切です。
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