2020年4月11日
犬にも味覚はある?好きなフード、嫌いなフード
犬の味覚の有無は様々な意見が
犬にも味覚があるという説もあれば、犬は苦みや甘味など一部の味だけを感じ取れるという説もあります。中には犬には味覚がない・・・という説も。
世界各国で長年研究が続けられてはいるものの、まだまだ100%の回答には至っていないようです。何しろ研究の答えは犬の反応や行動から推測するしかないのですから仕方がないでしょう。
ただ犬にも好き、嫌いの基準があることは明確です。
好きの基準が人間が感じる美味しいとはやや異なってはいるようですが、好きな食べ物、フードが確実にあることは毎日の愛犬の様子から誰もが実感できているでしょう。
犬は柑橘類が苦手は本当?
犬は柑橘系の香りを敬遠する習性があると言われています。
しかし実際には、家族からミカンのお裾分けをもらうことを何よりの楽しみにしているという犬も珍しくありません。
この行動は犬が甘味を感じる味覚をもっているからだとも言われています。
また犬特有の仲間意識から、家族がおいしそうに食べているものだからこそ犬も興味がわき、お裾分けを欲しいとアピールするとも言われています。
なかなか犬の習性と照らし合わせても正解を見つけ出すのは難しいようです。
ドッグフードの好き嫌いはどうして起こる?
愛犬の好き嫌いが一番わかりやすいものといえば毎日のドッグフードです。
日ごろから食べ物へのこだわりが強い性格の犬なら嫌いなドッグフードをたとえ断食をしてでも拒絶することも珍しくありません。
犬は本来常に空腹感を抱く習性があります。食べものが美味しいかどうか、好きか嫌いかにかかわらず目の前にあれば食いつくはずです。犬はその習性からたとえ腐敗している肉や魚でも目のまえにあれば食いつきます。
にもかかわらず飼い主がせっかく用意した高品質で良質な原材料を使用したドッグフードを食べ残したり、拒絶されてしまうと本当に困り果ててしまうでしょう。
ドッグフードは原材料はもちろん製造方法やパッケージの素材、保存方法で製品ごとに食感や香りに大きな違いがあります。
その上、動物性油脂を配合している製品の場合、どの動物の油脂で風味付けをしているのか?油脂そのものの品質はどうか?まで考えると、人間の目からはよく似たドライフードに思えても、犬の嗅覚で見極めるとまるで別物なのでしょう。
だからこそ、一口も口をつけないことも食べ残すことも起こりうるのです。
高温加熱した肉と家庭で茹でた肉との違いは明らか
ドライフードは製造過程で180度以上の高温で加熱します。そのため肉や魚、野菜類は一旦は炭状になり、その後動物性油脂などで風味を付け製品化されます。ここまでの高温で加熱するのですから、当然素材本来の風味や食感を愛犬が感じることはできません。
好き嫌いのいずれかでいえば、嫌い、苦手でも当然と思えるでしょう。
手作りごはんやトッピングレシピであれば、加熱調理を施しても素材そのものの風味や食感を感じることが出来ます。当然愛犬は大いに喜び、おかわりも催促するでしょう。
愛犬の好き嫌いやドッグフードの偏食にお悩みの方は、安易にドッグフードの銘柄を切り替え新商品を愛犬の目の前に並べるのではなく、どうしたら愛犬が食事を喜び、感心を示してくれるのかを考えてみると解決策を見つけることが出来るのではないでしょうか。