健康・美容
2020年1月26日
なんだか白髪が増えた…お昼寝の時間が長くなった・・・ふとした瞬間に愛犬の加齢を実感するものでしょう。愛犬の体調の変化は日々のウンチの状態で気が付くという方が大勢います。でも多くの場合、それは下痢です。でも実は老犬にとっては下痢だけでなく、便秘も深刻な問題です。今回は老犬だからこそ起こる便秘について考えてあげましょう。

良好なうんちはバナナ型!硬い、細切れは便秘のサイン


良好な状態のうんちはまるでバナナのような形をしています。片付けるためにつまみ上げると、指の凹みはできるものの、つまみ上げることが出来ます。

もし、愛犬のうんちが

  • 数cmでちぎれている
  • とても固く、指の凹みはできない

という場合は便秘や排便困難を抱えている可能性があります。
うんちがただ毎日排泄されるだけでは健康とはいえません。特に老犬の場合、加齢とともに内臓機能の低下、排便に役立つ筋力の低下がおこっています。短くうんちが途切れてしまうということは、排便時に必要以上に力んでいるのでしょう。

また過度に固い場合、日々の食事で摂取水分量が不足していることも考えられます。このような状態が長引くと、次第に体に負担がかかります。最近、トイレの失敗が増えた、排便に時間がかかる、お腹が膨らんでいる、おならが増えた・・・老犬だからこそ起こりがちな不調があることを気にかけ、愛犬の体調に目を向けてあげましょう。

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ドライフード食で慢性化しがちな摂取水分量不足

高齢になってもまだまだ元気、食欲旺盛、固いドライフードも難なく完食!老犬にとって素晴らしいことです。でも、ドライフードは栄養バランスは整っているものの独特な製法が理由で慢性的な摂取水分量不足が起こり勝ちな点が問題視されています。

一般的なドライフードに含まれる水分量は10%以下です。この数値まで水分を減らすことで長期保存や品質の維持を可能にしています。

でも私達が日々口にする食材には60~70%もの水分が含まれています。つまり愛犬の主食をドライフードにするうえでは、この水分量の差分を飲み水で補ってあげる必要があります。

愛犬は毎日十分な水分を自ら飲んでいますか?実はほとんどの犬が十分な水分をとることが出来ていません。その結果、慢性的な摂取水分量不足がおき、新陳代謝の悪化や便秘につながっています。これは歳を重ねることでより深刻さを増す問題です。

高齢になり筋力が低下しているからこそ、よりスムーズに排便を促してあげるべきです。これからは便秘予防、解消を意識して摂取水分量を増やすべく取り組んであげましょう。

老犬だからこそ犬用ミルクを上手に活用

便秘解消に効果的な方法として摂取水分量を増やすという方法があります。

でも、汲み置いた水を愛犬にすすんで飲ませるのは難しい問題でしょう。若く健康な頃は散歩から帰宅すると、勢いよく水を飲んだものの、高齢になるとなかなかそのような姿を目にすることもありません。

このような時に役に立つのが犬用ミルクです。犬用ミルクと聞くと子犬や授乳、離乳期の犬用製品と思われがちです。しかし実は老犬にも様々な効果を期待できます。

犬用ミルクを飲み水に混ぜるとほのかに甘い風味が漂います。この風味を利用することで、愛犬がオヤツと感じ自ら進んで飲み水を口にしてくれるからです。また、ドライフードのトッピングとして水とミルクを混ぜスープ状に変えることもおすすめです。

おすすめ粉ミルク

高齢になると消化吸収機能が低下し食欲が不安定になったり、食事量も減少しがちです。栄養補給と摂取水分量の増加を共に目指せる工夫として、ぜひ犬用ミルクの活用を考えてあげましょう。