犬種図鑑
2020年3月28日

ケリーブルーテリアって、どんな犬?


画像:instagram kennelcybertailsさん

ケリーブルーテリアは、ブルーの毛色とふんわりとした巻き毛が特徴の、アイルランド産の中型犬です。

アイルランドの正式な国犬で、鋭敏な表情と綺麗な被毛が最大の魅力です。「青い悪魔・ブルーデビル」と呼ばれるほど、警戒心や攻撃性が強い気質です。

狩猟犬として活躍しましたが、家庭犬向きではないとされ、飼育頭数が減少していた時期もありました。現在は、美しいブルーコートや引き締まった筋肉、プロポーションの良さから、見たものを魅了するショードッグとして活躍しています。日本では登録数が少なく、街中などであまり見かけることがない珍しい犬種です

ケリーブルーテリアの歴史


画像:instagram all_fanyuさん

ケリーブルーテリアは南アイルランドのケリー地方で多く飼育されていたことから、その名がつけらました。

18世紀には狩猟犬や番犬などとして活躍しており、19世紀にはドッグショーでシルクのような手触りの毛並みが人気を博し、世界中から注目を浴びるようになりました。

しかし、飼い主の指示には忠実で、愛情表現も豊で愛らしいのですが、テリア特有の激しい気質を持つがゆえ、家庭犬としての人気が落ちた時期もありました。

現在は愛好家たちにより気質改善を目的とした交配がされ、性格が温和になったこともあり、家庭犬としても人気があります。

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ケリーブルーテリアの特徴


画像:instagram archibaldkerryblueさん

体格

平均体高は44~50cm。平均体重は15~18kgの中型犬です。

毛色

毛色はブルー。ショードッグとしては、ブラック・ポイントがあってもなくても、ブルーの色調であることが条件ですが、生後18カ月まではブラックと、タンのシェードも許されています。

毛の長さ

テリア犬種には珍しく、被毛は柔らかな巻き毛のシングルコートとなっています。トリミングが必要で、口髭(若しくは口髭と眉毛)は長く残し、体全体を少し短めにカットすることが多いです。

外見

瞳は琥珀色。体系は全体的に筋肉質、細長い顔が特徴です。

かかりやすい病気

白内障、緑内障などの目の病気にもなりやすいといわれており、また進行性神経疾患(小脳アビオトロフィー)などの特殊な病気に侵される可能性もありますので、定期的な検査が必要です。

ケリーブルーテリアの性格や気質


画像:instagram lukethekerryblueさん

ケリーブルーテリアは「青い悪魔」と呼ばれるほど気が強いのが特徴です。

テリア特有の気性の激しさや好奇心の強さと、マイペースでクールな性格を併せもち、飼い主に対してはとても従順です。

大変頭がよく、また飼い主に対しての愛情が深いので、性格を理解し適切にしつけを行うことで、最高のパートナーになってくれます。

しかし、縄張り意識が強い一面のあるようなので、多頭飼いする際は注意が必要です。

散歩など他人や他犬と触れ合う機会がある際は、リードを短めに持つ。ドッグランでは他犬とのトラブルを避ける為、相手との相性をしっかりとみてから遊ばせるなど注意が必要です。

ケリーブルーテリアの飼育方法


画像:instagram jade_the_kerryblueさん

散歩

ケリーブルーテリアは活発な犬種なので、散歩は毎日必要です。1日に2回、30~60分ほど犬の体調を見ながら、満足まで歩かせる必要があります。

散歩は排泄目的だけでなく、犬のストレス解消や刺激を与えるなどの目的もあります。

ケリーブルーテリアは運動量が少ないと、攻撃的な性格になってしまうこともあるので注意が必要です。走ることが大好きな犬種なので、ドッグランなどで思いっきり遊ばせてあげることで、ストレス発散させることができます。

ブラッシングやトリミング

ブラッシングは1日に1度必要です。ブラッシングは血行を促し、毛のもつれを防止できます。また毎日体に触れることで、スキンシップを取り、しこりなどを見つけるきっかけになり、病気の早期発見にもつながる大切な作業なので、頑張って続けてください。

コーミングは週に2回程度。トリミングは月に1回程度が目安です。綺麗な被毛を維持させる秘訣は定期的なトリミングです。

餌の頻度

ご飯は生後3ヶ月までは1日4回~5回
生後6ヶ月までは3~4回。パピーの頃は消化能力が弱いので、回数を多く与えて胃腸の負担を減らしてあげてください。成犬になれば1日に2回で大丈夫ですが、胃腸の調子が悪い時は1日に3~4回に分けて与えるようにしてあげてください。

栄養バランスが取れた良質なフードを与えることで、健康な体を作ることができます。愛犬の体質にあったフードを選んで与えるうようにしてください。

飼育環境

ケリーブルーテリアは寒さに弱いので、エアコンなどを利用して、1年を通して快適な温度管理を徹底してあげてください。

ケリーブルーテリアにストレスは厳禁です。小さなケージなどに閉じ込めているとストレスが溜まってしまうので、ある程度自由に動き回れるスペースが必要となります。