2024年5月14日
愛犬のお風呂の頻度や温度など注意するべきポイント!リラックスできず疲れることも。汚れがしっかり落とせるシャンプーの洗い方は?
目次
犬にとって入浴は本来不要な習慣
愛犬をお風呂に入れるタイミングは?抜け毛・・・臭い・・・汚れ・・・つまりは家族が不快感を抱くことがきっかけではありませんか?
でも犬本来の習性を考えた場合、入浴は必要ではありません。抜け毛は季節によって自然と生え変わり、野山を駆け回ることで自然と抜け落ちます。犬は本来とてもきれい好きな動物ですから自身の排泄物で体を汚すこともありません。犬にとって入浴やシャンプーは必ずしも快適でリラックスできるものではないと理解しておくことも大切です。
もし愛犬がお風呂を嫌がったり、怖がっても決して気に病む必要はありません。その態度は犬本来の習性に基づくものであり、家族がしつけに失敗したからでも、愛犬がわがままだからでもないのですから。
家族が無理に愛犬をお風呂に入れたり、叱ったり、押さえつけるとますます愛犬のお風呂嫌いは加速してしまうでしょう。愛犬がお風呂を嫌う、水を怖がるのなら、オヤツを用意したり、大げさに褒めたり、手際よく終わらせたりと工夫をして、少しずつ苦手を克服させてあげましょう。
適切な頻度は?
健康な犬のお風呂の頻度は、2〜3週間に1度の皮膚が生まれ変わるサイクルに合わせる頻度が良いと言われています。しかし、皮膚トラブルなども問題がある状態によっては、週に1回以上になることもあります。
愛犬のバスタブでの入浴はNG?
愛犬のお風呂スタイルには大きく分けて2通りあります。1つは家族同様に湯舟に入ったり、赤ちゃん用のバスタブを使う方もいるでしょう。もう1つはシャワーのみです。
実はトリミングショップではシャワーのみが基本です。湯船につけるのはマイクロバブルや温泉浴、エステなどごく一部のサービスに限っています。
「シャワーだけで十分に汚れが落ちる?湯舟につかった方が愛犬もリラックスできるのでは?」
と思っている方も多いでしょう。しかし犬にとって湯舟は必ずしも快適ではありません。犬の汗腺は全て足裏にあります。人間のように全身にあるわけではありません。汗腺から汗を出すことで体温や心拍をコントロールしています。
この大切な汗腺が湯舟につかることで、ふさがれてしまうと犬は体温調整が出来ず、気が付けば体温や心拍があがり、呼吸も浅く早くなってしまいます。
高齢な犬や心臓に持病のある犬、子犬であれば命の危険につながるほどに危険な行為です。ネット上の動画や画像には湯舟につかり、リラックスした犬の姿がたくさんあり、愛犬のリラックス、ストレス解消、疲労回復にと・・・つい考えてしまいがちですが、誤った入浴法や必要以上に長い時間湯舟につけることはいかに危険かを知っておくことが大切です。
愛犬をお風呂に入れる際の適切な温度は?
お風呂やシャワーの温度は、36度から37度程度のぬるめの温度が犬にとっては最適な温度です。平均的な犬の体温である37度付近を目安に調節するとよいでしょう。
湯舟の湯温はもちろん自宅浴室は密閉された狭い空間で湿気で室温もあがりがちです。くれぐれも愛犬の健康に負担がおこらないように、様子をみながらお手入れを済ませてあげましょう。
愛犬の汚れをしっかり落とす!正しいシャンプーの仕方は?
これから暑くなってくると、気になるのがワンちゃんの匂い。ワンちゃんたちのシャンプーの頻度は月に1〜2回が最適と言われているので、1回のシャンプーでしっかりと汚れを落としたいですよね。ワンちゃんを綺麗に洗う方法をご紹介していきます。
1.ブラッシングする
シャンプーをする前にワンちゃんの毛をブラッシングして、絡まった毛や、汚れを取り除いてあげてください。とくに奥の方の汚れはシャンプーだけでは落としきれないので、ブラッシングしてあげることで、汚れを浮かしシャンプーしやすくなります。またブラッシングには皮膚のマッサージ効果もあるので、喜んでくれるワンちゃんも多いはず
2.お湯を準備する
ワンちゃんはヒトよりも皮膚がデリケートなので、37度前後のぬるま湯を準備してあげてください。体を濡らすときは、表面の毛だけではなくしっかりと皮膚まで濡らすこと。シャワーの音が苦手な子はシャワーヘッドを体に密着してあげたり、顔が濡れるのを嫌がる子はお尻の方から濡らしてあげて、顔はスポンジなどに含んだお湯で濡らしてあげたりするといいでしょう。
3.シャンプー&リンス
薄めるタイプのシャンプーは、先に桶でお湯と混ぜてからワンちゃんにかけてあげるようにしてください。お尻の方から順に洗っていき、初めは泡が黒ずみますが、次第に泡が白くなってきたら、しっかり洗えている目安です。爪を立てたゴシゴシ洗いはワンちゃんを傷つけてしまうので注意が必要。シャンプー後のリンスは、シャンプーでアルカリ性になった皮膚を弱酸性に戻したり、静電気防止や毛並みを整えたりする効果があります。薄めたリンスを全体にかけたら、マッサージするように全身に行きわたらせましょう。
4.洗い流す
洗い流すときは、シャンプー時とは反対に顔の方から流していきます。シャンプーの洗い残しは皮膚トラブルの大きな原因になってしまうので、しっかり落としてあげましょう。
5.タオルドライ
最後はタオルでしっかり拭いて、ワンちゃんをたくさん褒めてあげましょう。ドライヤーができる子なら、風の温度や強さに気をつけて、ドライヤーで乾かすのが好ましいです。ワンちゃんを半乾きのまま放置してしまうと、蒸れが原因で皮膚や毛の中で細菌が増え、皮膚病の原因になるので、しっかりと乾かしてあげましょう。
シャンプーの選び方
1.自然成分が配合されたシャンプー
ワンちゃんには、皮脂や泥などの汚れはしっかりと落としながらも、低刺激の自然派成分が配合されたシャンプーがおすすめです。合成成分や化学的な添加物を極力避け、自然由来の成分を主体としているものを選びましょう。
「チャーリーアンドコーナチュラルズ スージングドッグシャンプー」は、愛犬家の多いイギリスt・チャーリーアンドコーナチュラルズ社代表が、自身の愛犬「チャーリー」のために開発しました。犬の皮膚に優しい弱アルカリ性は、自然な潤いで毛並みもベストな状態へ導いてくれるのでおすすめです。
2.皮膚の状態に合わせて選ぶ
ワンちゃんの皮膚が乾燥してフケが出てしまっている場合は、しっかりと保湿成分のあるものを購入するなど、ワンちゃんの状態を考慮して選びましょう。さらにひどい疾患や皮脂トラブルがある場合は、獣医師のアドバイスのもとシャンプーを購入するのがより安心です。
(https://www.apdc.jp/product/dog.html)
病院でよくおすすめされる、オーストラリアの植物科学者と共同開発された「A.P.D.C.|A.P.D.C.ティーツリーシャンプー」。天然のアロエベラが皮膚を保湿してくれることにより、フケ防止に役立ちます。
お風呂は想像以上の体力消耗!お風呂の後は十分な休息が必要
犬にとってお風呂はたとえシャワーのみであっても想像以上のストレスと疲労があるものです。
家族とともに過ごす時間、家族に構ってもらえる時間という意味での満足感はあるものの、必ずしも快適とはいえないでしょう。
お風呂の後にはドライヤーも必須ですから、愛犬がその見た目以上に疲れていると考え、入浴後はゆっくりと休ませてあげましょう。決して直後にお出掛けやレジャーへ!と考えることのないように心がけておくと安心です。