2020年1月26日
犬の手作りご飯の量はどのくらい?初めてでも簡単にわかる
1.計算式を利用する方法
計算式を利用して犬に必要なエネルギー量を正確に測りたい場合は、はじめに愛犬の安静時のエネルギー量(基礎代謝量)を計算し、その計算結果を利用して1日のエネルギー要求量を計算します。
①犬の安静時のエネルギー量を計算
計算式「体重×体重×体重=√√×70」で安静時のエネルギー量を計算しますが、計算機を利用する場合は「体重×体重×体重を押した後=を押して√を2回押して×70を押すと結果がでます。
【例】 10kgの犬であれば「10×10×10=√√×70」であれば結果は393.63・・・となり、安静時のエネルギー量は394になります。
②1日のエネルギー量を計算
1日のエネルギー量の計算式は、「安静時のエネルギー要求量(①の結果)×係数(下記の表)」で求められます。
係数については犬の年齢や状態を配慮して、以下の中から数字を選択しましょう。
【例】 10kgの避妊手術をしている成犬であれば「394(安静時のエネルギー量)×1.6(係数)」で1日のエネルギー要求量は630.4になります。
<子犬>
・年齢4か月以前=「3.0」
・5~9か月=「2.0」
<成犬>
・避妊手術をしていない=「1.8」
・避妊手術をしている=「1.6」
<老犬>
・運動量が低下気味=「1.4」
・成犬時と比較して運動量が変わらない=「1.6」
<体重が重い犬>
・肥満気味=「1.4」
・確実な肥満=「1.0」
<全年齢>
・運動量が多い=「4.0」
・運動量が非常に多い=「5.0~7.0」
2.目分量を目安にする方法
犬の手作りご飯の量は正確な計算式を利用するのが理想的です。
しかし、目分量で考える場合は
犬の耳下部の付け根から頭部の一番上までの部位を器に見立てて、器一皿にご飯が入る量(犬の頭1つぶんの体積)
を目安にしてください。
これは1日2食の場合ですので1食の場合は単純に倍の量が目安となります。目分量で手作りご飯の量を考える場合は、必ず犬の体重変化が好ましいか、手作りご飯によって体重が大幅に上下していないかをしっかりと観察しなければいけません。
また、目分量を目安にする場合は、手作りご飯のみに限ります。ドッグフードは、規定量を守ってご利用ください。
※犬の手作りご飯の割合目安は専門家によって見解が異なります。肉や魚のたんぱく質「1~1.5」に対して炭水化物が「0.5~1」、野菜が「1」程度になるよう調整すると良いでしょう。
3.ボディコンディションスコア(BCS)で判断する方法
BCSは犬の体格を手で触って確認、または見て確認することによって愛犬が適正体重か否かを判断する指標のようなものです。
ドライフードを与えている場合であってもBCSによって適正体重であるか判断することは大切ですが、量が明確になりにくい手作りご飯を与える場合は尚更BCSを活用するのが好ましいと考えられます。
手作りご飯の目安通りに与えても犬の運動量や生活環境、個体差によって適正体重は異なりますので体重測定のみならずBCSを活用して判断しましょう。
より詳しくBCSについて知りたい方は、【簡単】犬版BMI知ってる?愛犬のBCSを知って食事管理しようを参考にしてみてください。
- 横から見たときに胸からウエスト、ウエストから後肢の付け根に向かって緩やかに上がっている
- 上から見て腰に緩やかなくびれがある
- 左右の肋骨部分を触ったときにわずかに骨の突起を感じることができる
手作りごはんの適正な量を知ろう
いかがでしたか。犬の手作りご飯の量について計算式と目分量を中心に紹介しました。
もし手作りご飯に変えて、体重の変動が大きい場合は、健康維持に支障をきたす恐れがあります。
そのため、体重が大幅に変動しないよう体重計やBCSを活用して、体重管理を徹底しながらご飯の量を調節してください。